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ノンフィクション・人文
八雲と屍体 ゾンビから固有信仰へ
価格 |
3,300円 |
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判型 |
四六判 |
ページ数 |
256ページ |
ISBNコード |
9784778340520 |
2025.8.6 |
書籍の説明
墓を掘り起こし八雲は思考する
八雲が記した数々の“死”と“屍”、「物語をねだる者」と「語り部」たち、レキシントンの古屋敷を舞台に語られた幽霊譚、ディオダティ荘の夜を彩る怪奇談義、前世の記憶を持つ少年・勝五郎の転生、火星に運河を見つけた男・パーシヴァル・ローウェルとの出会い…
小泉八雲を彩るエピソードはあまりに刺激的でファンタジーじみている。しかし、それらは果たして「真実」なのか──
大塚英志の決定版・八雲論。
初めて小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に触れる読者に捧ぐ、八雲と八雲の物語を愉しむための必読書。
決してファンタジーと現実を混同してはならない。
だから、私たちは八雲という死者のファンタジーを“理解”してはいけない。
それは死者の擬人化であって、私たちが読んでいるのはあくまでも「偽八雲」なのである。(本文より)
2025年8月8日(金)発売
目次
序 八雲とアリス
1 八雲とある殺人の記録
2 八雲とレキシントンの幽霊
3 八雲とゾンビ
4 八雲とフランケンシュタイン
5 八雲と勝五郎の転生
6 小泉八雲と火星に運河を見つけた男
終章 八雲と固有信仰
著者プロフィール

おおつか・えいじ まんが原作者。最近、小説家に復帰。本書に関連するまんが原作として『八雲百怪』(森美夏作画)、『くもはち 偽八雲妖怪記』(山崎峰水作画)、『くもはち。』(西島大介作画)、小説として『八雲百怪異聞』『くもはち』。評論として『「捨て子たち」の民俗学 柳田國男と小泉八雲』(角川学芸賞受賞)がある。