『ケトルVOL.53』(クレヨンしんちゃん特集/太田出版)
『ケトルVOL.53』(クレヨンしんちゃん特集/太田出版)
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『クレヨンしんちゃん』の母・みさえ 夫も子供も大満足の手ぬき料理の奥義

Amazonより
『ケトル VOL.53』 久野遥子、京極尚彦、小林由美子、曽我部恵一、末吉裕一郎、武田砂鉄、池田エライザ、神谷…ほか

日常生活をほのぼのと描くアニメ『クレヨンしんちゃん』で、ササッと美味しそうなご飯を作るプロ主婦・みさえ。料理の腕は確かで、2009年には、なんちゃってレシピや電子レンジレシピ、コンビニレシピなど、簡単かつ愛情たっぷりな料理を紹介するレシピ本『みさえの愛情たっぷり手ぬきレシピ』(双葉社)も発売されています。

野原一家の誰よりも先に起き、鍋で味噌汁を作りながら、冷蔵庫から残り物のおかずをザッと取り出す。そして夫・ひろしが食べているあいだにしんのすけの身支度を済ませ、ひろしを見送ったあとは布団の片づけ。なんとも無駄のない動きですが、映画『伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃』では、みさえの“主婦力”を垣間見る一幕があります。家事に育児にと慌ただしい毎日を送っているみさえは、日々どのように料理をこなしているのでしょう。

「映画のセリフをソラで言えるほど好き!」と『クレヨンしんちゃん』への愛を語るのは、SNSを中心に絶大な人気を誇り、『ジョーさんのねとめし神レシピ』などのレシピ本を手がける料理研究家・ジョーさん。。みさえの手がける料理本『みさえの愛情たっぷり手ぬきレシピ』から、大人も子供も満足できる工夫を感じたそうです。

「料理にひと手間を加えるだけで、しんちゃんが喜んで食べてくれそうなものになったり、ひろし向けの味つけに変更できたりします。例えば大根とスペアリブの煮物『こっくり大根足』には、赤とうがらしを一本加えたピリ辛なアレンジ方法が書かれていますが、とうがらしではなくバターを加えれば子供向けにもなりそう。バリエーションの幅を感じました」

また、ジョーさん。はみさえのレシピに「ある傾向」があることを指摘します。

「どのレシピも用意する材料が少ないんです。調味料を含め4~6程度の材料で作れるレシピが多いからこそ、料理へのモチベーションも上がりますし、材料をもうひと手間加える面白さも生まれそうです。また、晩ごはんの残りを有効活用するレシピも目立ちます。美味しそうなのは、お刺身を使った『お刺身 揚げちゃっタツタ』。みさえは残り物をアレンジする能力が高そうです(笑)」

残り物を使うというリアリティも、作品に奥行きを与えている一因かも。『クレヨンしんちゃん』が、これだけ人気を保ち続けられるのは、料理の力もあるのかもしれません。

◆VOL.53(2020年4月15日発売)

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