INTERVIEW 020 門田美穂さん
INTERVIEW 020 Feb.15.2018

門田美穂さん (H.I.S.)

アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第20回目のゲストは、海外&国内旅行を取り扱う旅行会社・H.I.S.のハワイ専門店で働く門田美穂さん。“空と旅”をテーマにしたPASSPO☆の活動のヒントになりそうなステキなお話を、たっぷり伺ってきました!

編集=原カントくん、岸野愛 撮影=川村将貴
INTERVIEW 020 門田美穂さん 写真1
INTERVIEW 020 門田美穂さん 写真2
INTERVIEW 020 門田美穂さん 写真3
INTERVIEW 020 門田美穂さん 写真4

安斉 「今日はハワイ専門店でお話を伺っていて。私もすごくハワイが好きなんですけど、ハワイ専門店はこちらだけなんですか?」

門田 「東京だとここだけで、あとは横浜、大阪、福岡にあります」

安斉 「H.I.S.さんの旅行先の中では、ハワイが一番人気?」

門田 「そうですね。ハネムーンや結婚式で行かれる方もすごく多いし、年間を通じて人気の旅行先を発表していますが、不動の一位はハワイです」

安斉 「私もH.I.S.さんにお世話になって、ハワイに行ってます(笑)」

門田 「本当ですか!? ありがとうございます。ぜひここにも来てください(笑)」

藤本 「そもそも、門田さんがH.I.S.さんでお仕事をしようと思ったきっかけは何だったんですか?」

門田 「やっぱり、旅行が大好きで。仕事で何かを売るなら何がいいかなって考えたとき、旅行が一番、自分が自信を持ってお客様に勧められるなと思ったので、旅行会社に就職しようって決めたんです」

藤本 「なるほど。ということは、昔から旅行によく行かれていたんですか?」

門田 「いえ、そんなことはなくて。小さいころの家族旅行は、毎回祖父母の家に行くだけだったし、初めて海外に行ったのも大学生のときだったんです。だから余計に、大学生になって海外に行ったときの『海外ってこんなに楽しいんだ!』っていうインパクトがすごくて。(笑)。行ってみないとわからないことが多いから、たくさんの人に海外に行ってもらって、その体験をしてもらいたいなって思ってます」

「最初に行った海外はどこだったんですか?」

門田 「カナダでした」

PASSPO☆ 「お〜」

門田 「プチ留学みたいな感じで。最初に撮った写真が、カナダの空港のトイレの写真だったんですよ」

PASSPO☆ 「エッ!?(笑)」

門田 「水のタンクがない、便座だけ!みたいなトイレだったんです(笑)。日本国内で見たことないトイレで、それに衝撃を受けて。トイレすらも楽しかったから、海外旅行って本当にいろんな気づきを与えてくれるものだなって思っています」

根岸 「たくさんある旅行会社の中で、H.I.S.さんならではの魅力はどういうところだと思いますか?」

門田 「やっぱり“安さ”だと思います。同じ旅行に行くんだったら安いほうがいいと思うんです、普通に。弊社はもともと“格安航空券を若者に販売したい”という想いで始まった会社だったので、そういうポリシーにもすごく共感できるし、自分が価値あるプランを安く提供できれば、たくさんのお客さまが旅行できる。そういうところに魅力を感じています」

PASSPO☆ 「なるほど」

門田 「さらに今、会社が大きくなってきて、海外にもH.I.S.の店舗がたくさんあるんです。ハワイにも、何店舗もオフィスがあるくらい。現地でもサポートができるっていうのはH.I.S.の強みになっています」

根岸 「確かに、海外でH.I.S.って文字を見るとなんか安心する(笑)」

PASSPO☆ 「するー!」

藤本 「PASSPO☆は今、アイドル界の中にバンドを本格的にやっているグループがいたら面白いよねっていう想いで、真剣にバンドをやっていて。なので、旅行会社の中でも新しいことをやっていこうとするH.I.S.さんに勝手に共感しているんです」

門田 「ありがとうございます。(バンドをやっている姿を)DVDで拝見しました」

PASSPO☆ 「ありがとうございます!」

藤本 「新しいことをどんと打ち出すのって、本当に大変じゃないですか。初めてのことをするとき、必ず誰か反対してくる人がいる。H.I.S.さんができたときにも、そういう意味ですごく苦労があったんですかね」

門田 「最初は、机二つ、電話一本で事業を始めてて。パッケージツアーが主流の旅行業界の中で、それを航空券のみ販売するっていうのは、すごく大変だったと思いますね。今は、格安旅行会社がいっぱい出てきてる中で、他社との違いを出していかないといけないし、新しいことを常にやらなきゃいけないというのは同じです。例えば、(インタビューをしている)このハワイ専門店は、ただ旅行を仲介するだけでなく、ハワイの情報を一番たくさん伝えられる店舗づくりをしようっていうのがコンセプト。なので、ハワイに住んでいたことがあったり、働いていたり、ハワイの知識を多く持つスタッフを集めて、インターネットで検索するだけじゃ出てこないコアな情報をお客さまに提案できるようにしています。」

藤本 「スムージーが売っていたりして、びっくりしました。旅行会社で初めて見ました!」

門田 「そうですね、そういったハワイに関連する商品を売っていたり、イベントやワークショップを開催したりしているんですよ」

藤本 「レイ作りのワークショップですよね!」

門田 「そうそう。旅行会社のお店って、旅行を申し込みに来る人しか来ちゃいけないのかなって思われているんですけど……ハワイは毎年行く人もいるし、好きな人がすごく多いので、旅行の相談以外にもお客さまにお店に来てもらって接点を持つということをトライアルしています。そういう意味では“新しい旅行会社のお店の在り方”みたいなものを、突き詰めている途中ではありますね」

増井 「門田さんは、H.I.S.でお仕事されて何年目ぐらいですか?」

門田 「今、9年目ですね」

増井 「PASSPO☆も今年で9年目です!」

「9年前と今で、変わったことはありますか?」

門田 「たくさんありますね。9年前、会社に入るまでは野生人っていうか(笑)。会社の先輩との付き合い方も、お客さまへの接し方もわからなかったけれど、今はそういうのもわかってきた。会社の中で誰が何をやっているかっていうこともわかってきたので、自分で『これをやりたいな』って思ったときに、誰に相談したらいいのかとか、どうやって進めていったらいいのかっていうのもわかってきたので、仕事の幅も広がったように思います」

藤本 「そういう新しい企画の提案も、言いやすい雰囲気ですか?」

門田 「言いやすい環境です。それも会社のいいところかもしれないですね。指示されたことだけをやるんじゃなくて、“こうしたほうがいい”と思うアイデアを提案して実行できるっていうのは、すごくやりがいがあります」

根岸 「門田さん発信でやったことってどんなことですか?」

門田 「例えば、このお店に置いてあるものは全部、私からハワイに買い付けに行きたい、と提案したものです。『ここのブランドの、この洋服は絶対に売れると思うから』ってプレゼンして、仕入れから販売まで担当しています。あと、ハワイにカカアコっていう場所があるんですけど、ご存知ですか?」

PASSPO☆ 「カカアコ?」

門田 「ウォールアートがたくさんある、フォトジェニックなエリアがあるんです。店内にあるハイビスカスの絵は、お店の中にもインスタ映えするスポットを作りたいと思って、画家さんにライブペイントしてもらったもの。そういうイベントも企画しています」

PASSPO☆ 「すごい!」

安斉 「9年間やってきて、一番きつかったなと思う時期ってありますか?」

門田 「やっぱり仕事を始めた頃ですね。旅行の予約を取るだけでも、やったことないことだからすごく大変だったし、異動し先輩しかいない部署に変わったときには、質問するにも気を遣ってしまって。怒られたらすぐにヘコむし(笑)」

藤本 「常に緊張してる状態だ」

門田 「そうですね。今は仕事に慣れた分リラックスしています。毎日ハワイのことを考えているだけで、優しい気持ちになれますし(笑)」

PASSPO☆ 「あ〜!」

藤本 「逆に、一番楽しいなって思ったことは?」

門田 「今ですかね。毎日開放的なハワイの服を着て仕事ができているし」

安斉 「びっくりしました。季節感が違いすぎて(笑)」

岩村 「冬じゃない、みたいな(笑)」

門田 「(笑) あとは、新しいことにどんどんチャレンジしていけるという意味でも今が一番楽しいですね」

藤本 「何度も海外に行かれていると思うんですが、現地でトラブルに巻き込まれたことはありますか?」

門田 「大きなトラブルはあまりないですけど、インドに行ったときに騙されそうになったことはあります」

PASSPO☆ 「えーっ!?」

根岸 「怖っ!!」

門田 「あとは、飛行機の帰りの日付を間違えたり(笑)」

PASSPO☆ 「えっ!」

門田 「深夜28時の便だったんですが、その日なのか前日なのか、しっかり把握してなくて。ハワイからサンフランシスコに行こうと思ったときに1日間違えちゃって、予定より1日多くハワイに滞在することになりました(笑)」

藤本 「アバウトな感じなんですね(笑)」

門田 「自分の旅行は、割とミスしがちです」

安斉 「それ、すごいおもしろい。働いている人なのに(笑)」

根岸 「ちなみに、何カ国ぐらい行ったんですか?」

門田 「国で言うと、十数カ国くらいです」

根岸 「その中で、特に変わった国ってありました?」

門田 「観光地になっているところばかりなのでそこまでないですが、インドはやっぱり変わってるなと思ったかな。インドに行ったときはまだ学生だったので、現地の風習に従おうと思って。トイレでは紙を使わず桶の水で流すとか」

PASSPO☆ 「すごい……!」

藤本 「紙で拭かないんですか?」

門田 「拭かないんです。右手で水を流して、左手で拭く」

根岸 「手で拭く……!」

PASSPO☆ 「わーお……」

門田 「そう。それで、食事をするときは右手だけを使って、手づかみで。けっこう強烈だなと思いましたね」

「食事は大丈夫でした? おなかとか壊さない?」

門田 「それは全然、大丈夫でした。あとガンジス川は生活用水を汲む川なんですけど、聖なる川と言われているので、亡くなった人が流れてきたりすることもあって。それは驚きました」

藤本 「旅行してみないと、そういう文化は触れられないですもんね」

門田 「そうですね。それにそういう文化の違いに触れると、日本でちょっと変わった人がいてもあんまり驚かなくなります(笑)。『そういう人もいるよね』みたいな」

根岸 「その人とは、文化が違うんだなと(笑)」

門田 「だから、みんなにもたくさん旅行してもらいたいなって思います。30代になるとなかなか時間も取りづらくなるし、だんだん変わった場所に泊まることが嫌だなって思ってしまったりもするから。若いからこそできる旅行もあると思うんです」

根岸 「どんどん新しいことにチャレンジしているとおっしゃっていましたけど、これからH.I.S.で取り組んでいく新しいことって、どんなことがあるんですか?」

門田 「弊社で新しい取り組みとしては、ホテル事業でしょうか」

PASSPO☆ 「えーッ」

門田 「ロボットが接客をする「変なホテル」っていうのがありまして」

藤本 「なんか、恐竜がいるホテル……?」

門田 「そう、受付に恐竜がいるホテル。それを今、日本の全国各地に作ろうとしているんです」

「各地に!」

玉井「行ってみたい!」

藤本 「おもしろそう」

門田 「航空券と既存のホテルを組み合わせて売るだけでなく、ホテルそのものも手掛けようという試みです」

藤本 「最強だ……!」

「どんどん、新しいことしてますね」

藤本 「勝手な想像なんですけど、私たちPASSPO☆と行く“女子旅”みたいな新しいプラン、面白くないですか? お客さんもスタッフさんも全員女性!」

門田 「楽しそう!」

藤本 「私たちも女性のファンに向けていろんな企画しているし、門田さんみたいに女性が楽しく働けている職場なら、そういう新しいことも打ち出していけるんじゃないかなって」

門田 「やりましょう! 一緒にハワイ行きましょう」

PASSPO☆ 「行きたい!」

藤本 「ぜひ。いつでも空けておきます!!」

根岸 「では最後に。門田さんにとって、H.I.S.とは!?」

藤本 「いつも最後に聞いているんです(笑)」

門田 「H.I.S.とは……なんですかね。自分が楽しみながら成長できる場所、ですかね」

藤本 「それはもう、お話からビシビシ伝わってます!」

安斉 「すごい充実してそうだもんね」

増井 「楽しみながら成長できるのが一番ですよね」

藤本 「私たちも、おばあちゃんになるまでPASSPO☆を続けたいので。何事も楽しみながらやりたいです!」

PASSPO☆ 「今日はありがとうございました」

門田 「ありがとうございました」