根岸 「これから何十年経ったとき、どんなおじいちゃんになっていたいですか？」

たなしん 「この感じであれたらいいなって、すごく思う。好きなことをずっとやってる人って、若いじゃん」

根岸 「あー、若い！」

岩村 「結婚して仕事に追われてれる人よりもなんか若いですよね」

根岸 「ステージに立ってる人たちもそうですよね」

たなしん 「そう。でもそれは音楽だけじゃなくてね。もちろん、体の故障は出てくると思うんだけど、精神的には生き生きしているような、そういう人生を歩めたらなって思う」

安斉 「ずっと短パン履いててほしい」

たなしん 「そう。おじいちゃんになっても『ういーす』みたいな、『うえーい』みたいな感じでいたい。つまんねえなって思うとどんどん顔の表情とかも老けた感が出るじゃん。そういうのがないように生きたいって、すごい最近思います」

PASSPO☆ 「素晴らしい」

根岸 「金廣さんはどうですか？」

金廣 「俺も、じいちゃんになっても楽しんでいれたらいいかなあと。今というか、バンドやってるときに大事にしてることでもあるんだけど、あんまり先のことを考え過ぎないほうがいいのかなって最近すごく思ってて。もちろん先に希望を持ったり、目標に向けて頑張んなきゃいけないことを設定するのも大事なんだけど、でも一番大事なのは、目の前にある今を全力で楽しんでいくっていうことなんじゃないかなと。先のこと考えずに全部を全力でやっていったら結果いいことにつながってくるし、そういうスタンスでじいちゃんになったときもいれたらなぁって思います」

根岸 「なるほど」

金廣 「どっちが正しいとかじゃなくて、そっちのスタンスのほうが俺は好きな感じかな。全部結果論になっちゃうけど、ただ、今はその生き方がすごくいいなあっていうふうに思う」

増井 「なるほど。では最後に、お二人にとってグッドモーニングアメリカとは？」

森 「アナザースカイみたいな感じで（笑）」

たなしん 「なるほど（笑）。俺は本当に家族以上みたいなところですよね。……家族以上じゃないか（笑）。でも、やっぱり家族以上に一緒にいるし、ここまで来たらもっと人生懸けてバンドやりたいっていうか、心中したいぐらいだからさ。もっと続けていくためにもっと頑張りたいって、今すごく思えるから。……そうだ、俺、あんまり友達もいなくて」

PASSPO☆ 「えー!?」

安斉 「友達になりたい」

たなしん 「いや、どうだろう。分かんない」

金廣 「分かんないって何（笑）」

安斉 「女子会したい」

たなしん 「そうだね。お茶行ったりはできそうだけど、でもあんまり興味ないんだよね。自分のバンドに一番興味がある」

PASSPO☆ 「ああ〜」

たなしん 「好きな子ができても結局バンドのほうが好きになっちゃうんだよね。悩みも、バンドに対してしかないし、ほとんど」

PASSPO☆ 「ああ〜！」

玉井 「うちらもそうです」

森 「一緒だ」

たなしん 「……が、感想です」

PASSPO☆ 「（笑）」

金廣 「いつも尻すぼみなんだよ」

たなしん 「毎回ね、これ性格です（笑）」

金廣 「俺にとってのグッドモーニングアメリカとは……もはや、自分なんじゃないかな。自分であり、たなしんであり、ペギであり、幸ちゃんであり。すごく自分って感じがする。ちょっと前までは曲作って『この曲はソロ用かな』『この曲はグッドモーニングアメリカだな』っていうふうに分けてたりしてたんだけど、最近は全部『グッドモーニングアメリカだな』って思うようになった。自分がそっち側にシフトしたのか、バンド側が寄ってきたのかは分かんないけど、どっちにしろ“自分”っていうものになったなって思います」

PASSPO☆ 「おお!!」

たなしん 「これはめちゃ深い。確かに」

藤本 「素晴らしい日になった！」

岩村 「あ、11月5日に八王子でライブをやられるんですよね。そちらの意気込みもお願いします！」

金廣 「はい、僕たち結成の地・東京の八王子に行って、自分たち企画のフェス『八王子天狗祭2016』というのを開催します。グッドモーニングアメリカとして全然うまくいかないときとかに、八王子のライブハウスだったり、八王子のお客さんだったりがすごく自分たちを支えてくれて。恩返しできないまま今まで来たんですけど、ようやく八王子でフェスができるような場所が見つかって……ようやく恩を返せます」

PASSPO☆ 「すごい！」

金廣 「なおかつそれに賛同してくれる良い先輩、仲間、後輩……本当にいいバンドがたくさん集まってくれたので。11月5日、高尾山の近くのエスフォルタアリーナ八王子という場所でフェスをやりますので、ぜひぜひ」

PASSPO☆ 「行きたい」

金廣 「ぜひぜひ、本当に来てもらえるとうれしいです」

PASSPO☆ 「ありがとうございました！」